超弦理論(超ひも理論)とは何か?
超弦理論(超ひも理論)の説明
この世は縦横奥の3次元とされています。
しかし、超弦理論は私達が認識している3次元の他に6つの次元が存在するということを理論的に説明したものです。
物質はみな原子[原子核(陽子・中性子)と電子]から成り立っています。
更に細かく別けると、全部で17種類の素粒子と呼ばれるものが存在しています。
この素粒子を、振動する琴の弦のようなもので出来ていると考えるのが、超弦理論になります。
素粒子は、これまで「質量はあるが大きさのないただの点」として考えられてきました。
それを超弦理論を以て、素粒子を弦のようなヒモ状に捉えたことによって、素粒子の違いを「振動の仕方の違い」と再定義することができます。
しかし、ここで問題となるのが、「この世は3次元である」という定義です。
素粒子は17種類あるため、3次元空間では振動の方向を完全に表現することが出来ません。
これら素粒子(弦)の振動を全て表すには9次元空間が必要とされます。
この考えにより、この世は九次元空間(時間を含めると十次元)であるという仮定が成り立ちます。
残りの6次元はどこにあるのか?
結論から言うと、「小さく丸まっている」とされています。
例えば、一本の木の枝に蟻と鳥が乗っているとします。
蟻は存在が小さいため、その枝の上で縦横二次元に動くことができます。
しかし、鳥は存在が大きいため、横方向の一次元にしか動くことができません。
このように、残りの6次元とはとても小さく丸まっているため、人間の私達では感知できない空間となります。
因みに、この小さく纏まった空間のことをカラビ=ヤウ空間と云います。
この異様な形の空間が小さく丸まって存在していて、それらを含めてこの世は9次元空間で形成されていることになります。
超弦理論が導き出したもう一つの素粒子の存在
それまで弦(ひも)は様々な形状であるとは考えられていましたが、ここへきて閉じたヒモもあることが解ります。
初めは何を表しているのか誰も解らなかったのですが、次第にその閉じた弦(ひも)が重力子を表していることが理論上判明します。
重力子とは重力を伝える力の素粒子とされています。
次に出てくる素粒子の間に働く四つの力のうち、重力の素粒子だけが判明していなかったため、この発見はとても重要なものとなります。
全ての物理学が目指す統一理論
素粒子の間には4つに働く力が存在します。
・電磁気力(光子)
・弱い力(ウィークボソン)
・強い力(グルーオン)
・重力(※ヒッグス粒子でない)
質量を担うヒッグス粒子と重力を担う重力子は別物とされています。
ヒッグス粒子は確認されていますが、重力子は理論上存在するとされる仮説上の未発見素粒子となります。
重力子はゲージ粒子に分類されます。
ゲージ粒子には他にも未発見のXボソンとYボソンの研究もなされています。
重力は質量により発生することから、ヒッグス粒子と重力子は陽と陰の関係にあるのではないかと推測されます。
それぞれに学論が展開されているのですが、これら4つの力に関する理論を纏めて一つの理論として表せないかと、世の物理学者達は日々研究に明け暮れているわけです。
既に電磁気力と弱い力は電弱統一理論(ワインバーグ・サラム理論)として纏められています。
次に求められているのが、この電弱相互作用に強い力を纏めることです。
電磁気力、弱い力、強い力の三つを纏める理論を大統一理論と呼びます。
これはまだ完成していません。
更に、この三つの力に重力も纏めてしまおうとするのが、超大統一理論となります。
各統一理論の鍵を握る超弦理論
四(世)に別れた理(琴:弦:別り)を一つに戻すことは世界中で進んでいることですが、物理学界でも同様です。
そこには障壁も多々あります。
重力を表現している一般相対性理論とミクロ世界を表現している量子力学論には相反する矛盾が生じていて、一つに纏めようとすると無限大♾という答えが導き出されてしまい、現状では一緒に扱うことができません。
なのでミクロの世界で重力がどのように表現されるのか、ということが未だ解明できていません。
しかし、素粒子を扱うミクロの世界の超弦理論の中に重力を司るグラビトン(重力子)の存在が理論上確認されたことにより、ミクロの世界(量子力学論)で重力(一般相対性理論)を説明できるかもしれない、全物理学界が目指すべく統一理論の候補になるのではないかという希望が持たれています。
Dブレーンと膜宇宙
Dブレーンとは開いた弦(ヒモ)の端がくっ付く膜のことを云います。
↑開いたヒモがくっ付く様を表す為の便宜上の二次元的な図ですが、実際には縦横奥のある三次元空間世界であるこの世を表していると捉えてください。
これまで説明してきたヒモは高次元で動いているわけですが、(特定の条件下において)この三次元空間世界から離れずに結ばれています。
高次元の存在でありながら、三次元空間に閉じ込められている、一体化している、繋がっていると言えます。
私達を構成する血肉(三次元空間)にも残りの六次元がピタッと張り付いています。
このDブレーン(膜)が宇宙に広がっているとするのが、「膜宇宙」と呼ばれる仮説です。
ただ、重力子は他の素粒子の様に開いたヒモ状ではなく、ヒモが結ばれた輪状のため、端が無く、三次元空間にくっ付かないため、高次元へ出ていける存在となります。
重力子は他の三つの力と比較してとても弱い力とされます。
これは多くの学者の間でも「なぜ重力子だけがこんなに力が弱いのか?」と疑問視されていた問題です。
しかし、上記のことから、重力子は高次元へ抜けることができるため、その本来の力は三次元においては全てが伝わっていないこと原因なのではないかという仮説が立てられるようになりました。
ホログラフィック宇宙
ヒモの軌跡によって膜が創り出されます。
↑図のように三次元空間を移動する開いたヒモ(重力子以外の素粒子)と、高次元を移動する閉じたヒモ(重力子)が形成する膜は同じものになります。
つまり、高次元の重力現象は、低次元の開いたヒモの現象と同じであると言えます。
重力のホログラフィー原理
上述したように、高次元の重力現象は低次元の現象に等しいわけですから、三次元の重力現象は二次元の現象と同じであるとも言えます。
重力で思い浮かべるものと言えば、重力が物凄く強く光さえ脱出できないと言われるブラックホールが挙げられます。
ブラックホールでは重力を伝える重力子である「閉じたヒモ」が無数に活動していることが容易に想像されます。
↑の画像を見るとき、目に映らないブラックホールの中心部が高次元空間となります。
この時、無数の閉じたヒモの中で、半分が中(高次元)、半分が外(低次元)という状態の閉じたヒモも当然存在します。
ホログラフィック宇宙の話の通り、「高次元の重力現象は低次元の現象に等しい」ので、目には見えないブラックホールの中で起きている事象は、低次元空間で起こっている(目で確認できる)コトと同じである、ということです。
これは言い換えれば、私達が三次元と認識しているこの空間での事象は、より低次元である二次元空間でも一次元空間においても同じことが起きていると言えます。
例えば↓図を見て頂くと
一次元(点や線の世界)や二次元(縦横だけの世界:数字や文字)といった低次元からすれば三次元空間(この世)とは高次元なわけで、即ち重力子(閉じたヒモ)の働く世界であります。
この実は低次元の文字や数字などがこの世を形成している、またはそこに表された文字や数字とこの世は等しいというのがホログラフィック宇宙と呼ばれるものです。
突き詰めれば、一次元、・(天)から広がった世界です。
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超弦理論まとめ考察
超弦理論で最も重要なことは何か?
それは低次元と高次元の結びの物理的発見にあると私は思っています。
これまで低次元と高次元は別のもの、又はその先にあるものという捉え方しかできていなかった認識を、「同じなんだ」と立ち還るきっかけになります。
重力のホログラフィー原理で表されているのは、まさしく陰陽の世界であり、それは不二であるということです。
また、弦(コト:言:事)の結び付きは低次元と高次元の結びであり、大宇宙と小宇宙である人との次元を超えた結びを表しています。
例えば、脳細胞と銀河の集合体、皮膚と膜宇宙、国と体、仕事と細胞の働きなど、これらは全てにおいて、次元を超えて結ばれて(リンクして)いると言えます。
文字も同じで、ここに「世界」と書いたら、☜には一つの世界が現れていることになります。
文字を書き表すことは、それをこの世に映す(反映:移す)ことです。
この大宇宙と小宇宙の結び(産霊)はラプラスの悪魔の否定の過程でも伺うことができます。
ラプラスの悪魔
ラプラスの悪魔とは、因果律に基づいて未来の決定性を論じる時に仮想された超越的存在の概念です。
これは原因によって結果は一義的に導かれるとする「因果律」や、全ての出来事はそれ以前の出来事のみによって決定されるとする「決定論」に由るもので、「ある時点において作用している全ての力学的・物理的な状態を完全に把握・解析する能力を持つことが出来れば、未来を含む宇宙の全運動までも確定的に知り得る」とした物理学的仮定論です。
つまり、過去を含む現時点の事象を全て把握していけば、未来を確定的に知ることができるという理屈です。
一見ありえる理屈に思えますが、これは量子力学によって、原子の位置と運動量の両方を同時に知ることは原理的に不可能であることが証明され(不確定性原理)、ラプラスの悪魔は完全とは言えないまでも否定されました。
ラプラス(理屈)の悪魔の無理
例えば、ラプラスの悪魔という過去から現時点までの全てのデータを計算することができる超超コンピュータが存在したとします。
これはバタフライ効果といった天地日月の0.0000001の変化も見逃さないほど正確な悪神懸り的コンピュータであると仮定します。
因果律や決定論に従えば、このラプラスの悪魔コンピュータで未来を完全に把握することが可能になります。
ところが、そこに理はありませんでした。
それは、この悪神憑りコンピュータが自分自身の情報を完全に把握することはできないという問題です。
どういうことかと言うと、宇宙全ての情報はこのコンピュータの無尽蔵メモリーに蓄えられるわけですが、そのメモリー自体も原子配列により創られた物です。
つまり、このメモリー自体も宇宙に存在する一つの情報ということになります。
この情報をコンピュータが知るためには、更なるメモリーが必要になります。
すると、その追加したメモリーを記録する為に、また更なるメモリーが必要になります。
これを永遠とループし終わりがありません。
この様に、ラプラスの悪魔は実際には現状全ての事象を把握することは不可能であり、よって未来を完全に把握することも出来ないという結論に達します。
これはラプラスの悪魔がもう一つの次元である時間を掌握できていないことが大きな要因と言えるでしょう。
他の次元においては時間という概念は存在しないにしろ、物質界であるこの世においては全てのものが時間による拘束を受けます。
又、超弦理論にあるように、次元空間というのはコトで結ばれていることも、この理屈の悪魔が自滅する大きな要因となったことは言うまでもありません。
ラプラスの悪魔が人類に教えた真理
一つは上述した大宇宙と小宇宙の次元を超えた結びの力の存在です。
この理屈の悪魔が人類に示すもう一つの真理は、この世を理屈で解釈することは出来ないということです。
理屈とはコトワリ(理)が屈(折)すると書きます。
一二三神示に記されているように、理屈は悪。
善は真直ぐ伸び、悪はマガリ曲がって自滅するのが世の理の仕組みです。
一二三神示とは↓
例え超弦理論が完成に近づいたとしても、大宇宙は人が進化してきたように日々弥栄しています。
現在は十次元でも、それは十〜十一〜十二〜百〜千と限りなく、終わらなく、完成から超完成から超超完成へ、立体から超立体から超超立体へと向かってゆくことを完全に把握し表すことは不可能なのです。
学問や科学はどこまでいっても「分析」という枠組を出ることはなく、その時点までに在る事しか把握出来ないものです。
それは時間というもう一つの概念が存在するからに他なりません。
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言霊は世界中に響く
言葉とは、言端・言(琴)波であり、日本語は元々表音文字と云われるように、言(事)とは音の響きによって成されるものです。
音の響き渡る様を音波と云います。
口から発生(発声)された声は、外の世界○への御働きと内の世界・への御働きとに言別けられます。
音(オン)の根(ネ)・は、自身の耳から戻って自身全体に響き巡り、循環します。『内なる世界』
別れた音(オン)◉の葉(ハ)○は、外へ働く力となります。『外なる世界』
九の世は理 [言・琴(コト)割(別)り]で成り立つ
日本語は外国語と比べて、長い文章を短く表現できます。
それは、日本語一音一音が持つ八百萬の御働きのお陰です。
言葉(九十八)はこの世(九四)を司り、文明(二三)を司り、人(一二三四五六七八九十)を司ります。
八…広がり、開ける。
葉は波としてこの世に拡散します。
一つは自分の中の世界から次元を超えてこの世に伝わります。
もう一つは自分以外の外の世界からです。
例えば、人は言葉を投げかけられると何かしらの影響を受けます。
受けた人はそれまでの心や象(かたち)、言葉を変化させ、また別の人へとその影響を受けたコトを継いでいきます。
よって、「話す言語を変える」または「言葉遣いを変える」ということは、別の自分に変わるということになります。
(これは唯物論での限定的な話の例ですが)この世の形あるもの全て、音の響きで成り立っています。(9次元超弦理論、時間を含めると10次元)
弦(ゲン)理論、即ち言(ゲン)理論とは、言(陽)・事(陰)の理論です。
楽器の琴(コト:陽)の弦(ゲン:陰)の振動がこの世の仕組みであると物理学で説いているわけです。
以上のことから、人は、綺麗で澄んだ言を遣えば自身の世界(ネ)も外の世界(ハ)も祓われた清いものとなります。
逆に、汚く澱んだ言を遣えば、自身も世界も穢れてゆくのです。
言は神です。
声として発声した言は神名(カナ)です。
天名から真名(天子様)を経て、邇邇芸命を降ろしているわけです。
言は正しく遣わしましょう。
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