下ツ巻 第十二帖 解説

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下ツ巻 第十二帖 本文

この◉は日本人のみの◉ではないぞ。

自分で岩戸開いておれば、どんな世になりても楽に生けるように神がしてあるのに、臣民というものは欲が深いから、自分で岩戸閉めて、それでお陰ないと申しているが困ったものぞ。

早う気づかんと気の毒できるぞ。

始めの役員十柱集めるぞ。

早うこの神示写しておいてくれよ、◉急けるぞ。

七月十八日 ヒツクノ◉

この◉は日本人のみの◉ではないぞ

◉とは世の理、言葉のことです。

ヨノコトワリとは、四の言(事)割りであり、一二三の働き・仕組み・流れ・在り方を指し、その結果生まれた世界のことをヨ(世:四)と表します。

コトとは、言(陽)と事(陰)の二つあり、抽象と具現を表します。

旧約聖書「天地創造」、ヨハネ「福音書」、空海「声字実相義」の如くです。

「悉く(ことごとく)」とは清音でコトコトク、別の漢字を当てると「言事組」と表せます。

この世は、言と事、原因と結果、抽象と具象、というように表裏一体で組まれて在ること、また、言(陽)から事(陰)への働きの流れにより物事が鳴り成る様を示しています。

コトハとは、言葉であり、言の波動(超弦理論参照)、つまり音の響きです。

この能(はたらき)を担うのが霊(たま)であり、気や意です。

自分で岩戸閉めて、それでお陰ないと申しているが

イワとは、弥栄の言、トは扉です。

主体アイウエオの意(イ)と客体ワヰウヱヲの我(ワ)の扉の開閉。

お陰とは、天意(あい:愛)が素直に地に伝わり具現化することを言います。

陰は陽(光)から生まれます。

よく勘違いされるのが、私達が普段意識している此の見える世界を陽、見えない霊的世界を陰と捉えることです。

陽の中にも陰があり、陰の中にも陽があり、この世では人は神(上)でもありますから、人間心には此の世界が陽に思えてしまうのですが、人間心を捨て、広く大きな心で観れば、その考えは逆様であることがハッキリしています。

気の毒できるぞ

普段なんとなく使っている言葉かと思いますが、何事も気が元であるということを意識する必要があります。

例えば、病気という体の悪変化も、元はと言えば気が原因です。

気が原因ですから、気(キ)が悪くなると結果である身体(ミ)にも当然影響が出て来ます。

キミは二つで一つですが、始めにキがあるのです。

そのキに毒が出来ると、色々な不幸が現れます。

始めの役員十柱集めるぞ

一般的には、神示が下された時期に纏わるべくミロクの世を始める礎となる人達のことを指すと解釈されます。

それは間違いではありませんが、それ以外にも全ての人に当て嵌る言葉です。

「始め」とは今一瞬も始めです。

過去も未来も中今という始めです。

つまり、その始めは始めなき始めなのです。

あなたが神示を読んだその時、この言葉を意識したその時が始めです。

これは、全人類に当て嵌る言葉です。

もとより、一二三神示は祝詞なのですから、特定の人にだけ向けられた言葉というのは一つもありません。

役員(ヤクイン)とはお役の意をン(降ろす)言です。

神示にも記述があるように、役を務める人はみな役員です、日本人はみな役員です。

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